贈り物の渡し方について
贈り物は風呂敷に包んで渡すのが正式
あらたまった祝い事等で訪問する際は、贈り物は風呂敷に包むのが正式です。
風呂敷はちり除けの為に包むものなのでそのまま渡してはいけません。
テーブルに置くのも失礼にあたります。
品物を取り出したら自分の横に置きます。
その際は大げさにたたまず素早く静かにたたみましょう。
贈り物は手提げ袋ごと渡さない
この頃は、風呂敷を利用せずデパート等の手提げ袋で持参する人が殆どです。
格式が求められるような儀式や相手でなければ手提げ袋でもかまわないということになってきています。
手提げ袋も風呂敷と同じようにちり除けの意味があるので袋ごと渡すのは失礼です。
品物を取り出して、袋はたたんで脇に置きます。
贈り物は挨拶してから渡す
部屋を汚す恐れのある物や早く冷蔵・冷凍庫に入れた方が良い物は玄関で渡しますが、普通の品物は部屋に通されてから渡すのが礼儀です。
だからといって部屋に入ってすぐ渡すのはマナー違反です。
和室では、座布団に座る前にまず挨拶してから渡します。
洋室の場合、すすめられた席に腰掛ける前に挨拶してから渡します。
贈り物を渡す際は挨拶が大切
贈り物というのは品物はあくまで「従」で挨拶が「主」なのです。
慶事の場合はお祝いの言葉、弔事の場合はお悔やみの言葉、
お礼の訪問の場合は感謝の言葉を述べて贈る理由を相手に伝えてから渡します。
次にあげることは、相手を不愉快にさせるので絶対にしてはいけません。
- 挨拶無しでいきなり渡す。
- 帰り際に渡す。
- 何も言わずに置いてくる。
相手が受け取りやすいように贈り物を渡す
正式な渡し方でも、略式の渡し方でも基本は相手が受け取りやすいように渡すという事です。
こちら側に向いている品物をそのまま渡すのはとても失礼です。
表書きが読めるように正面を相手に向けて渡すのがマナーです。
式場の受付では贈り物は素早く渡す
結婚式・告別式などの受付は混雑してしまう事がよくあります。
袱紗(ふくさ)から取り出して丁寧な挨拶。
というのは礼にかなった振る舞いですがもたもたしていると周囲に迷惑をかけてしまいかえって失礼になります。
袱紗(ふくさ)から取り出すときもたたむときも手早くするのがマナーです。
お祝いの言葉やお悔やみの言葉も心を込めた一言二言だけですませましょう。
丁重な贈り物の渡し方
- 風呂敷に包んで持参する。
広蓋(お盆)に品物をのせて袱紗(ふくさ)をかけて風呂敷に包んで持参する。 - いったん下座に置く。
品物はいったん自分の横(下座)に置き、挨拶を述べる。 - 風呂敷を解いて、自分の正面に置く。
風呂敷を解いて、相手の正面に向き直って品物を自分の目の前に置く。 - 相手の方に向くように回して差し出す。
品物が相手の方に向くように右回りに反転させ、静かに差し出す。
略式の贈り物の渡し方
- 風呂敷から取り出す
風呂敷を広げて、品物を取り出す。風呂敷はきれいにたたんで下座に置く。 - 自分の正面に置く
いったん自分の正面に置く。 - 相手の正面が向くように置く
品物の角に手を添えて、右回りに半回転させて相手に正面が向くようにする。 - 相手に差し出す
畳みの上をすらないようにして差し出す。
丁重な金包みの渡し方
- 風呂敷に包んでから持参する。
金封はお盆にのせて袱紗(ふくさ)をかけて風呂敷で包んで持参する。 - 風呂敷は下座に置く
風呂敷をきれいにたたんで、下座に置く。 - お盆ごと渡す
相手の正面になるようにお盆ごと差し出す。
地域によって袱紗(ふくさ)をかけたまま渡す場合とふくさを外して渡す場合とがあります。
いずれの地域でも弔事では袱紗(ふくさ)は外して渡します。
略式の金封の渡し方
- 手土産を利用する
手土産の上にのせて渡す。 - ふくさを利用する
たたんだふくさの上にのせる。 - 扇子を利用する
- 扇子を半開き(全開にするのは「満つれば欠く」に通じて不吉)にしてのせる。
- 扇子を右回りに半回転させて正面を相手に向ける。
式場での贈り物の渡し方(慶事の場合)
- 受付で袱紗(ふくさ)から取り出す
受付の正面に立って、一礼してから受付台の上で袱紗(ふくさ)を広げる。 - 袱紗(ふくさ)をたたむ
祝儀袋を手元に置いて、袱紗(ふくさ)を素早くたたんで下座に置く。 - 相手に向けて渡す
お祝いを述べた後、相手に向けて祝儀袋を手渡す。 - 袱紗(ふくさ)ごと渡しても良い。
祝儀の場合は袱紗(ふくさ)ごと渡しても別にかまわない。
式場での贈り物の渡し方(弔事の場合)
- 受付で袱紗(ふくさ)から取り出す
受付の正面に立って、一礼してから受付台の上で袱紗(ふくさ)を広げる。 - 袱紗(ふくさ)をたたむ
祝儀袋を手元に置いて、袱紗(ふくさ)を素早くたたんで下座に置く。 - 「ご霊前にお供え下さい」
故人に捧げるものですから、「ご霊前にお供え下さい」の一言を添えましょう。 - 袱紗(ふくさ)ごと渡してはいけない
不祝儀の場合は、喪家から返るのは不吉という考えから袱紗(ふくさ)ごと渡してはいけません。